雪になりたい椿の日記

雪になりたい椿の日記です

#9

 やりたいことがありすぎるから、やりたいことは七割だけやることにした。七割は正確に測ると疲れるから感覚で測る。そして七割しかできない自分を「これが自分の全力なんだ」と認めることにした。今年の方針とまではいかないけど、暫くはこれを意識して生活する。今のところ順調に実践できてる。七割でちょうどいい。やっぱり願望はいつも身の丈よりオーバーサイズみたいだった。

 死んだネズミはハサミで胸を開けられ、肺だけが切り取られて、 残りはゴミ袋の中に放り込まれた。
「不思議ですね。自分でやっておきながら、 次第に死体が溜まってくると、実に恐ろしい、 おぞましい光景だと思うんです。そして、 これを僕にやらせている神という生き物が本当に存在するのだとしたら、それこそ、なんて残忍な奴なんだと感じるんです。 神は共食いしますからね、ネズミといっしょで」
 彼はそう言ってにやりと笑った。
(『アブサルティに関する評伝』石黒達昌

 不穏な文章が好き。

 神の共食いってなんだろう。神話にそういう話がでてくるのかな。神話や宗教について勉強したいとたまに思うけど、Wikipediaを読んだり、小中学生向けに漫画化されたものを軽く読む程度で、いつも終わってしまう。これからもそうだろう。こういうことは経験が伴わないと本を読んでも(読めてないんだけど)身にならないと思う。宗教体験。法事くらいしかないな。