雪になりたい椿の日記

雪になりたい椿の日記です

#12

 昨日、夜中にふと目を覚ましたら、泣いていた。びっくりした。眠っている最中に泣いたのは初めてだった。どうして泣いたのだろう。夢を見ていた気がする。どんな夢だったか、覚えてない。そのあと改めて眠ったら、また夢を見て、今度はその夢のなかで「僕にも限度があります、僕の心(の耐久値)は無限じゃないんです」と叫んでいた。疲れてるみたいだった。

 職場で、H2さんがYさんに「(Yさんは)誰ともでも張り合っちゃうから」と話していた。張り合う、という言葉がなんだか新鮮で頭に残った。比べるでも、気にするでもなく、張り合う。いろいろなことが腑に落ちた。Yさんのことだけではなくて、僕の周りにいる何人かの人の言動や、僕自身のことについて、「張り合う」という言葉を使うと説明がつく気がした。また、柔らかな雰囲気を持っていたあの人は、他人と張り合わないから雰囲気が柔らかったのかもしれない、ということも今さらわかったりした。「張り合わない」を胸のうちで何度も唱える一日だった。