雪になりたい椿の日記

雪になりたい椿の日記です

 ブログをまた定期的に書いていこうと思ったのに、翌日には書く気が失せてしまった。書くことがなかった。なにもしていないから。新しいこともしていないし、新しい関係もうまれていない。5年くらいそんな日々がつづいている。

 けど、もちろん、本当になにもしていないわけじゃないから、実際はなにかしらは起きているのだと思う。本は月に10冊前後読んでいる。創作をしていて、日記と雑記も毎日欠かさず書いている。平日は電車に乗って働いて買い物をして帰宅すると両親と祖母がいる。週に一回くらいの頻度で弟の家へ行く。弟が留守のあいだに猫たちと遊ぶ。この間まで子猫だったのにと思いながらずっしりと重いその軟体動物を抱っこする。こうした時間のなかに書きとめるべき出来事がひとつもないなんて、ありえない。

 いや、書きとめてはいる。日記と雑記には書いてる。本のなかの一節や、そのとき考えたこと、一日の行動記録、不安、計画、どれも欠かさずメモしてる。毎日。映画を観たらその感想も必ず書いてる。書きとめてはいる。けどそれを外に向けて公開しようとは思わない。自分のためのメモだから。他人に見せるために書いているわけじゃないから。

 じゃあブログにはなにを書いたらいいんだろう。なにか書いたほうがいいような気がしてる。それは前回書いた。他の人はどんなモチベーションでブログを書いているのだろう。なんとなく他人との関わりを書いている人が多いようには思う。コミュニケーションの一環なのかもしれない。そうなると、踏みこむのも踏みこまれるのも嫌な自分にはそもそもブログが向いていないのかもしれない。

 前みたいに読んだ本の感想でも書こうか。それともやっぱりブログなんてやめてしまうか。