雪になりたい椿の日記

雪になりたい椿の日記です

#25

 好きなブログが次々と非公開になる。非公開にしたくなる気持ちはわかるような気がする。自分の言葉を外に置いておくのって案外つらい。ネガティブな反応をされたわけでもないのに。書いた言葉の内容にもよるだろうけど。過去の自分の言葉が生々しくそこにあることが重荷になる。過去の自分の言葉がいつまでもそこに生々しく残る。まさにそれを求めてブログを書かきはじめたはずなのに。

 わかるような気がすると書いたけど、やっぱり全然違うかもしれない。自分じゃないんだから。他人のことなんてわかるわけない。

 通勤電車のなかでイヤホンをするようになった。音楽を聴くことは稀で、たいていはノイズキャンセリング機能だけオンにして周囲の音を半減させてる。本当は耳栓をして完全に何も聞こえない状態にしたいのだけど、飛行機でもあるまいし、電車で耳栓をすると目立ちそうだから諦めてる。返ってイヤーマフのほうが自然なのかな。とにかく聞こえなくしたい。会話、貧乏揺すり、ため息。他人のたてる音が耐えがたい。子どものころはそんなこと気にならなかったのに。どんどん無理になっていく。本当はずっと無理だったことに、どんどん気づいていっているのだろうか。神経過敏は思春期特有のものだから歳をとるにつれて自然と治るよ、という話とは逆方向へすすんでいく。なにも聞きたくなくなって、見たくなくなって、なにも感じとれなくなったら楽になるかな、という発想はたしかに若く、幼い。若いはもう褒め言葉ではない。歳をとるしかないならきちんと春から、夏や、秋へ行きたい。実際に今そういう季節でもあるし。