雪になりたい椿の日記

雪になりたい椿の日記です

#14

 深部体温を下げると寝付きがよくなり睡眠の質も向上すると知って、いろいろ試行錯誤した結果、前よりよく眠れるようになった。試行錯誤を通して、睡眠だけでなく、さまざまなシーンで自分が体を温めすぎていたことに気づく。数年前、自分が“冷え”にたいして無頓着であったことに気がついて、体を温めるよう心がけたら驚くほど体調がよくなった、という経験があったから、まさか、今度は反対に体を温めすぎていたなんて思いもよらなかった。暑い寒いを問わずとにかく体温調節が下手らしい。体温に無頓着なのか。そういえば、衣替えも自分の肌感覚というより街行く人の服装に合わせて行っているところがある。そんなところでも自分のことが自分でわからないのだな、とすこし深刻に考えたりする。

 なにもかも色褪せて感じる。楽しかったことが楽しくない。生活することが上手になってきているのに、肝心の、生活の目的…なんのために生活しているのか、がまたわからなくなってきた。生きているだけでいいとは思えない。元気に暮らしているだけで充分だとは思えない。そうなるとそもそも自分は元気なのかということも疑わしく思えてくる。なにが欠けているせいで、こんなに虚しいのだろう。気持ちを探って、また過去ばかり見てしまう。後悔は感情より行動に近いと思う。

 なんとなくこういうことを書いたほうがいいのだろう、ああいうことを書くのは求められていないのだろう、と考える。それで前は落ちこむことが多くて、だんだんと落ちこむ代わりに腹が立つようになって、最近やっと楽しめるようになってきた。多分。リアルでは厳しいけど電子空間では気まぐれでいたいな。